猫との出会いは、いつも突然です。
そしてだいたい、いつもと変わらない一日の中で起こります。
それは、2025年11月1日の正午前。
買い物から帰ったあと、家のまわりで、か細い鳴き声が聞こえました。
寒さの中で聞こえた、あの鳴き声
声のする方へ行くと、お隣さんのボイラーの下に、子猫が3匹いました。「にゃー」というより、少し高い「キー」という声。白、茶色、グレー。まだ生後1か月ほどの、小さな体です。

朝晩は冷え込む季節で、その場でしばらく立ち止まりましたが、あまりにも小さく、震えながら必死にお母さんを呼んでいる姿を見て、そのまま離れることはできませんでした。
まずは、家にあったフードを置いてみると、子猫たちは迷わず食べ始めました。がっつくように食べる姿を見て、「こんなにお腹が空いていたんだな」と思うと、それだけで胸がいっぱいになりました。

はじめての保護、はじめての現実
なんとか保護しようとしましたが、外で育った猫は警戒心がとても強いんですね。近づくと、食べている途中でもさっと離れてしまいます。
SNSで保護猫活動の動画はよく見ていましたが、実際にやってみると、そのむずかしさを痛感しました。

でも、お母さん猫の姿は見当たらず、成長期の子猫たちは常に空腹。
そのおかげで、少しずつ距離を縮めることができました。1日目に1匹、2日目にもう1匹。
途中、動物病院や保護猫団体さんにも相談し、その都度アドバイスをもらいました。

残念ながら、3匹のうち1匹は助けることができませんでした。夜、自宅の近くで轢かれているのを見つけたときは、言葉が出ませんでした。とても悲しくて、せめてもの思いで、ペット霊園で供養しました。

少しずつ、家の中の猫へ
残った2匹は、自宅で過ごすことになりました。

最初は人の気配に身を固くしていましたが、日が経つにつれて、人が怖かったことをけろりと忘れたかのように、ごはんを食べ、おもちゃで遊び、姉妹で寄り添って眠るようになりました。

我が家には、2年前に迎えた先住猫(スコティッシュフォールド)がいます。
生後4か月でやって来た子なので、生まれたばかりの子猫のお世話は初めて。「いつか小さな子猫のお世話をしてみたいな」そんなことを思ったことはありましたが、まさかこんな形で叶うとは思っていませんでした。

体重500g、手のひらに収まるほどだった子猫たちは、あっという間に成長し、1か月ほどで700〜800gに。猫との出会いは、本当に突然です。

家族と出会うまでの、いくつかの場面
しばらくして、相談していた保護猫団体さんの紹介で、
えひめCLIPs(クリップス)さんが開催していた譲渡会に参加することになりました。

テレビで見ていたのでイメージはしていましたが、実際は、たくさんの人と音に囲まれて、子猫たちは毛布に潜り込んでしまいました・・・
数時間経つと少し慣れてきたのか、チュールを食べたり、人の様子をうかがうようになりました
午後になってようやく、来場していた子どもたちの目に留まり「ねこの赤ちゃんって小さいね」と声をかけてもらえるように。

でも、「かわいい」と「家族になる」は、やっぱり別の話。この日、里親さんが決まることはありませんでした。
その後、団体さんを通して、姉妹2匹を一緒に迎えたいというご家族が見つかりました!
先住猫ちゃんのいるお家でトライアルが始まり、1日も経たないうちに、名前を付けてもらったそうです。

年末年始は、あたたかい家の中で、新しい家族と一緒に過ごしていると聞きました。いまは里親さんのもとで、あったかいお家ですくすく育っています。
さいごに|新しい家族と出会えてよかった
寒い季節に出会った、小さな命の話。いまは姉妹そろって、あたたかい場所で、新しい暮らしを始めています。
外猫を保護するむずかしさ、子猫を育てる体験、そして保護猫団体さんのあたたかいやさしさに触れた、2025年の冬でした。

次回は、今回お世話になった保護猫団体さんの譲渡会について、実際に参加して感じたことを書こうと思います。







