愛媛の秘境!内子町「完熟石畳栗」を育む石畳つなぐプロジェクトの山田さんの情熱物語
愛媛県内子町・石畳は、自然の恵みと情熱的な農家たちが交差する場所です。
この美しい地域には、栗農家がタッグを組んだ「石畳つなぐプロジェクト」が存在します。
このプロジェクトは、山田さんとその仲間たちが、地元の豊かな自然環境を大切にしながら『完熟石畳栗』という貴重な秋の味覚の生育の情熱を注いでいます。
「石畳つなぐプロジェクト」は、完熟石畳栗を育て、その美味しさを次の世代に伝える使命を担っています。特別な剪定技術と無農薬栽培に一年かけて行い、石畳の完熟栗のおいしさの品質を確保しています。
この記事では「石畳つなぐプロジェクト」の山田さんのストーリーと、完熟石畳栗の魅力を紹介します。
完熟石畳栗とは?
愛媛県は全国で栗の生産量第3位に位置し、その中でも「完熟石畳栗」は大変注目されています。
完熟石畳栗の特徴は「硬くて」「角がとれて」「丸々としている」この3拍子が揃っているのが大きな特徴。しかも、一粒一粒が大きいのです。
500円玉と並べてみたのですが、およそ3~4倍ぐらいの大きさなのです。
石畳完熟栗の栽培方法
完熟石畳栗のブランド化を目指し「石畳つなぐプロジェクト」は、山田さんを筆頭に、全国の栗農家さんへ指導を行う伊藤先生の元で熱心に学びました。
栽培方法は、元々の栗の木に特別な剪定技術を施し、栗の木が栄養を効果的に吸収できるように工夫されています。
その結果、甘くて大きな栗が育ちます。また、太いへたが枝に残り、中の栗が完熟すると、栗は自然に地面に落ちるため、栗の『実』に十分な栄養がいきわたり、豊かな甘味が味わえるのです。
9月中旬ごろになると、イガが茶色に変化し、丸々とした栗が実ります。
ここで払い落として実を取り出して収穫かと思うのですが、石畳完熟栗は違います。
イガにくるまれた栗の実が「自然に落ちるまで待つ」のです。
最後の最後まで、土壌から吸い上げられる栄養をへたを通じて栗の実へと行きわたらせ、自然に「ぽとっ」と地面に落ちるのが理想的なのだそうです。
こうすることで、甘味がたっぷりと詰まった栗となるのです。
選果技術の秘密
さらに、選別においても山田さんはこだわりを持っています。
朝一番に収穫された栗を、水がたっぷり入ったプールに浮かべ『水選果』を行います。
沈んだ栗はでんぷんが多く含まれ、重たいため沈みます。浮かんでしまう栗は、でんぷんが少ないと判断されます。
そのあとは、水に浸した栗を乾かします。山田さんの栗の選果場は、収穫時期になると栗がいっぱい並びます。
そのあとは『手選果』虫に食べられていないか、キズがないかを確認し、最後に『鼻選果』で匂いを嗅ぎます。酸味のある匂いがする場合、中の実が傷んでいる可能性があるといいます。
3つの選果方法を経て、サイズを選別します。
石畳完熟栗のサイズは、3L(39mm)以上。特注のふるい器を使って、一気に選別します。
ふるいの上にのせて、残ったものが3L以上の栗と選別されます。
これらの選果工程は、すべて手作業で行われています。
最後にマイナス2度の冷凍庫で保管し、栗本来の甘味を引き立てて、美味しさが際立つ「石畳完熟栗」が完成するのです。
山田さんの栽培術と選果技術が、この贅沢な秋の味覚を生み出す特別な要素となっています。
自然の贈り物|美味しい完熟石畳栗の秘密
完熟石畳の栗がおいしい秘密は、この地域が中山間部に位置し、四季折々の寒暖差が栗にとって絶好の育成環境であることが理由のひとつとして挙げられます。
さらに、農薬を一切使用せず、自然の生態系と調和しながら育てられることが、完熟石畳栗の高品質な味わいを保つ鍵となっています。
栗の実が多く実るためには、栗の花が咲く6月に雨が降らず、風が穏やかに吹く必要があります。これが受粉に大きく影響し、豊かな収穫をもたらします。
また、栗の実を包むイガも特別な役割を果たします。イガは栗が落ちた後、土壌に敷き詰められて、土壌に還り栗の木の栄養となるのです。こんなに硬いイガが土壌に還るなんて、びっくりしてしまいました。
オーナー木制度|石畳を訪れるきっかけに
「石畳つなぐプロジェクト」の素晴らしい取り組みの一環として、オーナー木制度が存在します。この特別な制度は、愛媛の石畳で栗の栽培に興味を持つ人々に、独自の機会を提供しています。2023年には、20人もの情熱的な参加者がこのプログラムに熱心に参加しました。
オーナー木とは、一本の栗の木を所有し、オーナーはその木を自分のものとして育てる責任を担います(期限は約一年間)
しかし、実際の栽培作業は、石畳の栗農家たちが行います。オーナーは年に4回、栗の生育状況をお知らせするメールを受け取り、自分の木がどのように成長しているかを見守ることができます。
この制度は、石畳地区から遠く離れた県外の方々にもオーナーになる機会を提供しており、栗の美味しさを楽しむためのパウンドケーキや焼き栗などの加工品も送られます。栗愛好者にとっては非常に魅力的な内容となっています。
2023年完熟石畳栗の木シェアオーナー(石畳周遊付き) | 石畳つなぐプロジェクト より
実際にオーナーとなった方々の中には、自分の木を見に石畳を訪れる人もいると言います。
このように、オーナー木制度は、石畳を訪れてその魅力を体験し、「来てよかった」と感じる多くの方々を魅了しています。そして、これを通じて、全国と石畳をつなげるプロジェクトの一環として、新たなつながりが生まれています。
通販で完熟石畳栗を味わう
山田さんたちの努力が生み出す「完熟石畳栗」は、通販サイトで購入することができます。
完熟石畳栗(生栗)の発送は、毎年9月下旬から上旬にかけて。
ただし、カートオープンすると、すぐに完売してしまうほどの人気ぶりなのです。
山田さんのおすすめは「焼き栗」
マイナス2度の低温熟成後に焼き上げる焼き栗は、中の実が黄金のように黄色くて、糖度30度になるほど甘くておいしいのです。バナナの糖度が20度なので、それを超えるような甘さ。栗好きにはたまらないですよね。
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通販で「完熟栗」を手に入れることで、内子町の風土や愛媛の美味しい栗の味をご自宅で楽しむことができます。
また、栗の風味が詰まったパウンドケーキやジェラートも不定期でカートオープンしていますので、その美味しさをぜひご堪能ください。
まとめ
愛媛県内子町・石畳の「石畳つなぐプロジェクト」は、完熟栗の栽培に情熱を注ぐ山田さんたちの取り組みが詰まった素晴らしいプロジェクトです。
この地域で育てられる栗は、自然の恩恵を受け、無農薬で栽培。情熱と努力が生み出す贅沢な味わいは、通販で取り寄せが可能。全国どこにいても楽しむことができます。
※石畳つなぐプロジェクト代表の寳泉さん(写真右)山田さん(写真左)
ゆりママんも今年の栗を食べましたが、愛媛県産の栗はまた食べたくなるほど美味しい罪深き栗ですね!
愛媛・内子の完熟石畳栗をたくさんの方に、ぜひ味わってほしい!石畳つなぐプロジェクトが一年かけて育てる、極上の栗を一度堪能してみてはいかがでしょうか。
石畳つなぐプロジェクト|ホームページとSNS
石畳つなぐプロジェクトのホームページ、SNS(インスタ)はこちら。
愛媛でがんばる人を紹介しています
ゆりママんのブログでは「愛媛でがんばる人」を紹介しています。
過去に紹介した記事は、こちら。
「濃いラーメンおじさん」
「素麺戦隊ゴシキメン」
「ほろろ一座チームリーダー」
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